ホームページはただの「お店」。重要なのは、お客様を運ぶ「4つの道路」の作り方だった。
- つながるネット株式会社

- 9月1日
- 読了時間: 4分
多くの人が「立派な店構え」にばかりこだわってしまう。しかし、お客様が誰も通らない砂漠の真ん中にお店を建てても意味がない。Web集客の成否は「道路工事」で決まる。

はじめに:立派なホームページを作ったのに、なぜ誰も来ないのか?
「お金をかけて、きれいなホームページを作ったはずだ」
「商品やサービスの情報は、しっかり載せている」
「それなのに、なぜ全く問い合わせが来ないのだろう…」
これは、私がこれまでにご相談を受けてきた、非常に多くの経営者様が抱える、共通の悩みです。立派なホームページという「お店」を構えたのに、お客様が一人もやってこない。静まり返った店内で、途方に暮れているような状態です。
なぜ、こんなことが起きてしまうのか?
それは、多くの人が「お店(ホームページ)」を作ることに集中するあまり、「お客様をお店まで連れてくる道(集客の仕組み)」を作ることを、すっかり忘れてしまっているからです。
この記事では、Web集客の本質である「4つの道路」について、世界で一番分かりやすく解説します。
Web集客の全体像:「お店」と「4つの道路」
まず、あなたのホームページを一軒の「お店」だと考えてください。
そして、お客様がそのお店にたどり着くためには、必ず何らかの「道」を通ってくる必要があります。Webの世界には、大きく分けて4種類の道路が存在します。
道路1:目的買いのお客様が通る「幹線道路」(検索エンジン経由)
これは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを通ってくる道です。
この道路を通るお客様は、「〇〇が欲しい」「〇〇で困っている」といった明確な目的を持って車(検索)を走らせています。購買意欲が非常に高い、最も重要なお客様です。
工事の方法(やるべきこと):
SEO(検索エンジン最適化): あなたのお店の「看板」を、検索エンジンという車から見つけやすくすることです。先週のコラムでご紹介した「ページのタイトルを見直す」ことは、この看板を目立たせるための最も基本的な工事です。
道路2:新しい発見を求める人が集う「賑やかな商店街」(SNS経由)
これは、X(旧Twitter)やFacebook、InstagramといったSNSを通ってくる道です。
この商店街を歩いている人々は、必ずしもあなたの店を目指しているわけではありません。しかし、面白そうなもの、役に立ちそうな情報があれば、ふらっと立ち寄ってくれる可能性があります。「偶然の出会い」が生まれる場所です。
工事の方法(やるべきこと):
価値提供による関係構築: 売り込みではなく、「プロの豆知識」のような「お役立ち情報」を発信し続けること。これは、商店街で活気のある呼び込みをしたり、無料の試供品を配ったりするようなものです。人だかりができれば、自然と人は集まってきます。
道路3:お金で人を運ぶ「送迎バス」(広告経由)
これは、Google広告やSNS広告など、お金を払って人を運んでくる道です。
「〇〇に興味がある、△△在住の40代男性」といった特定の層だけを狙って、店の目の前まで送迎バスで連れてくることができます。即効性がありパワフルですが、当然ながら通行料(広告費)がかかります。
工事の方法(やるべきこと):
LP(ランディングページ)と広告運用: 送迎バスで来たお客様を逃さないための、専門の「おもてなしページ(LP)」を用意し、費用対効果を計算しながら広告を運用します。お店(ホームページ)の準備が万全になってから走らせるべき、高度な手段です。
道路4:お得意様だけが知る「会員制の私道」(直接・指名検索経由)
これは、ブックマークやお気に入り登録、あるいは会社名を直接検索してたどり着く道です。
この道を通るお客様は、すでにあなたの「ファン」であり、最も価値の高いお客様です。
工事の方法(やるべきこと):
顧客満足度の最大化とメルマガなど: 一度訪れたお客様に「また来たい」と思ってもらえるような素晴らしいサービス体験を提供することが、何よりの工事です。また、メールマガジンなどで定期的に関係性を繋ぎとめることも、この私道を整備し続けることに繋がります。
結論:あなたの会社は、どの道路から工事を始めますか?
もうお分かりですね。
ホームページ(お店)から集客ができない原因は、お店が悪いのではなく、お店に繋がる「道路」が一本も開通していないからです。
そして、成功している企業は、これら4つの道路をバランス良く組み合わせ、太く、頑丈にするための「道路工事」を日々続けているのです。
あなたのビジネスには、どの道路が最も合っているでしょうか?
どの道路から、最初に工事を始めるべきでしょうか?
もし、その最適な「交通整備計画」を一緒に考えてほしいと思われたなら、ぜひ一度、お声がけください。あなたの会社の前に、お客様が絶えず訪れるための、最初の測量を始めましょう。
>>「伴走者」との無料オンライン相談はこちら




コメント